一年前に大問題となっていた森友学園問題が最近になって再燃していますね。
しかも今回は財務省による文書の書き換えが発覚しており、やはり裏に何かしらの秘密が隠されているように感じます。
今回はそんな森友文書書き換え問題を分かりやすくご説明していきます。
森友文書書き換え問題とは?
まず、森友文書とは何なのか、からご説明していきます。
森友学園が新規の小学校の設立にあたり、国有地を購入する申請をしていました。
この国有地を管理していたのが財務省本省の理財局と近畿財務局です。
当然、購入の申請に際して、財務省内には商談の記録から省内の稟議書、決裁書などが存在する訳ですが、これらを総称して森友文書と呼んでいます。
森友学園への国有地売却に関しては8億円も値引きされており、そこに政治家の関与や忖度があった可能性があることから、野党が約1年かけて国会で追及してきました。
それに対して財務省側は違法性はないと答弁し、違法性がないことを裏付ける証拠として森友文書のコピーを国会に提出していました。
森友文書書き換え問題とは?わかりやすく解説!
政治家の関与や財務省による忖度を疑う野党と、手続きに問題はないと主張する財務省側との間で平行線をたどっていた森友問題でしたが、3月2日に朝日新聞がスクープ記事を掲載したことで状況が大きく変わりました。
朝日新聞によると、財務省が国会に提出した森友文書のコピーと原本は内容が違い、「原本には複数の政治家の名前や国有地の売買に関して価格交渉があった経緯が書かれている」というのです。
「森友学園と土地の価格交渉はしていない」と答弁してきた財務省だけに、この朝日新聞の報道によってピンチに追い込まれました。
この原本とは異なる文書が存在していることを森友文書書き換え問題といいます。
原本とは内容の異なるコピー(偽物)を国会に提出していたことも問題ですが、一度省内で決裁された文書を、後になって内容だけ書き換えるという行為も問題です。
民間企業でいえば、社長の決裁印をもらった後に、社内の誰かが内容だけ書き換えて取引先に提出していたのと同じですからね^^;
まして、それを行政機関である財務省がやってしまったら、国民全員が騙されていたことになりますよね。
森友文書書き換え問題!政治家が関与してる?
原本とは異なる内容の文書を作り国会に提出すること自体が問題行為なのですが、ここで気になるのが、なぜ財務省はそんなことをする必要があったのか?という点です。
そこで原本と国会に提出された偽物を見くらべて見ると、複数の政治家の名前や安倍昭恵首相夫人の名前が削除されている箇所があることが分かっています。
森友問題において、財務省は当初から政治家の関与や忖度はなかったと答弁してきたので、森友文書内にそれと矛盾する内容があったら非常にマズい訳です。
この「答弁と原本内容との食い違い」を修正するために、文書の内容を書き換えたと思われます。
(その他、土地の価格交渉はしていないという答弁と食い違う内容も書き換えられています)
森友文書書き換え問題!改ざん前文書には複数の政治家の名前?誰?
それでは、原本にはどんな政治家の名前があったのでしょうか?
現在確認されている政治家の名前は以下の通りです。
- 安倍総理大臣
- 麻生財務大臣
- 平沼赳夫元経済産業相
- 鳩山邦夫元総務相
- 鴻池 祥肇参議院
- 北川イッセイ元副国土交通相
- 安倍昭恵首相夫人(政治家ではありませんが)
原本に名前があったからといってこれらの人物に違法性があるとは限りません。
ただし、原本の中には、政治家があきらかに国有地の売買に関与したと思われるような記述もあります。
例えば、2015年1月、平沼赳夫元経済産業相の秘書が財務省に対し「近畿財務局から学園に示された貸付料が高額。何とかならないか」と相談したことが書かれています。
また、同年2月には、鳩山邦夫元総務相の秘書が近畿財務局を訪れ、国有地の値下げを要望したとも書かれています。
うーん、あきらかに政治家が働きかけていますね(>_<)
ちなみに、鴻池 祥肇参議院の名前は森友学園の籠池氏の口からも出ていました。
そのため、昨年、鴻池 祥肇参議院のところに記者がつめかけ、質問が行われています。
その際、鴻池 祥肇参議院は「一切関わっていない」「財務省など知らん」と言い切っていましたが、実際には相談していたことが文書にバッチリと記載されています^^;
こうした嘘をついている段階で、やましいことがあるということになりますね。
森友文書書き換え問題!書き換えは政治家への忖度?
前述のような政治家からの働きかけに財務省が応じたかどうかまでは文書には書かれていません。
(そんなことが書かれていたら大問題ですがw)
しかし、大物政治家から「何とかならないか?」と相談されるということは、ほぼ圧力に等しく、土地の売却や認可に関して大なり小なり影響したと考える人が大半でしょう。
当然、財務省としてはそんな風に思われたくないでしょうし、政治家の立場も守らなければならないという気持ちがあったと考えられます。
さらにいえば、国会で答弁した佐川元財務省理財局局長のことも守りたかったのだと思います。
これらの思いが、文書書き換えの動機の一つだと言われています。
まとめ
森友文書の書き換えられた部分には、政治家や、昭恵婦人の名前があり、関与を匂わせる内容となっていました。
一体どこまで政治家が関与していたのかについては、これから野党が国会で追及していくと思いますが、もしかするとさらなる大スキャンダルが出てくるかもしれませんね。
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