上の写真中央に写っているのは、米バージニア大学生のオットー・ワームビア氏(22)です。
昨年1月、ツアーで北朝鮮を訪れた際、「政治スローガンが書かれた展示物を盗もうとしたこと」を理由に拘束されました。
それから1年5ヶ月後の先日、ワームビア氏はやっと北朝鮮から解放されましたが、その時すでに昏睡状態であったと伝えられています。
一体拘束中に何があったのでしょうか?
北朝鮮で拘束されたアメリカ人大学生が解放された?
ワームビア氏の容疑は「政治スローガンが書かれた展示物を盗もうとしたこと」でした。
ワームビア氏が展示物を持ち帰ろうとしたこと自体はどうやら事実のようです。
ただ、この容疑に対して北朝鮮側が下したのは「15年の労働教化刑」でした。
これは非常に重い内容で、殺人や婦女暴行と同等レベルの刑とのことです。
北朝鮮では展示物を持ち帰ろうとしただけでこんなにも重い刑が下されるのが普通なのでしょうか?
それともワームビア氏がアメリカ人であったが故に、不当に重い刑にされてしまったのでしょうか?
日本に暮らす私にはどちらにせよ理解できません。
先日、テレビの速報で、ワームビア氏が解放された、というニュースを見た時は、本当に良かったと思ったのですが・・・
解放されたアメリカ人大学生はなぜ昏睡状態?
解放後、ワームビア氏はすぐにアメリカの病院に搬送されました。
当初はメディカルチェック程度のことかと思われましたが、その後に行われた医師による記者会見で、「ワームビア氏の容体は自発呼吸しており安定しているが、言語を理解している様子はなく、言葉による指示に反応しない」と発表されました。
さらに続報が入り、ワームビア氏が意識不明の状態であり、大部分の脳細胞が損傷している、と発表されました。
ただ、精密検査を行っても、外傷の痕跡はなく、なぜ大部分の脳細胞が損傷しているのか、「原因はわからない」と会見にあたった医師は述べました。
北朝鮮側は「ワームビア氏はボツリヌス菌に感染した」と説明していますが、アメリカ医師団の検査によると、ボツリヌス菌は検出されなかったそうです。
北朝鮮でアメリカ人大学生は人体実験を受けたのか?
医師らによると、ワームビア氏はまばたきはできるが呼びかけには応じず、話すことができない状態だったといいます。
外傷も菌に感染した痕跡も見当たらないという検査結果に、一部の人からは何かしらの人体実験をされたのではないか?という指摘まで出ました。
しかし、人体実験の話は的外れだと私は考えます。
なぜなら、実験体をアメリカに渡してしまうという行為は、実験データの一部をプレゼントするようなものだからです。
科学実験における実験体は、外部には出さないのが通常なのです。
事の真相は、恐らくもっと単純です。
ワームビア氏が収容されていた施設は非常に環境が悪く、餓死、病死等が絶えないといいます。
ワームビア氏はその施設において、何らかの理由で長時間の低酸素状態になり、脳の大部分が損傷したのではないでしょうか。
その後解放されたのは、外交上の緊張が高まるアメリカに対するパフォーマンス(15年の刑期前に解放してあげたよという演出)なのでしょう。
まとめ
北朝鮮から1年5カ月ぶりに解放された米バージニア大学生のオットー・ワームビア氏(22)でしたが、解放時には既に深刻な脳損傷があり、「反応がない覚醒状態」でした。
拘束された理由とその後の扱いについて、北朝鮮の非人道的な体制が浮き彫りとなったこのニュース。
ワームビア氏が元気に帰国できなかったことが残念でなりません。
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